現代社会を生き抜くには、いろいろな抑圧や不安、プレッシャーにさらされることは少なくありません。なかなかストレスがないと言い切れる人は少ないのではないかと思います。

1.良いストレスと悪いストレス

ちなみに私は今、ストレスフリーな毎日を過ごしています。

一般論では、ストレスフリーとはストレスがないという意味ですが、ストレスはすべて悪者でストレスはゼロにするべきだと誤解している方がいるかもしれません。ストレスの一つである「不安」についても、過去記事で同じこと(不安は悪者ではないという話)を書きましたが、ストレスにも良いストレスと悪いストレスがあります。(もっと良い表現があるかもしれませんが;)

悪いストレスは、自分の意志に反して「やらなくてはいけない」という後ろ向きなストレス。
良いストレスは、自分の(目標の)ために「やらなくてはいけない」という前向きなストレス。

ベストな状態は「悪いストレスをゼロに、良いストレスを程々に」だと考えます。良いストレスはゼロにせず、むしろ持っているべきというところがミソです。私のいう「ストレスフリー」は、ストレスが自分でコントロールできている状態、ストレスを制するを指していますので、一般論とはちょっとずれがあるかもしれませんね。

2.理想的なストレスフリーとは

ではどうやって、「悪いストレスをゼロに、良いストレスを程々に」を実現すればよいでしょうか? 先に答えを言うと、一番簡単な方法は、

「自身の姿勢を変えて、悪いストレスを良いストレスに切り替えること」です。

悪いストレスか良いストレスかを決めるのは、自身の姿勢です。イヤイヤ学校に行くとストレスが溜まりますが、楽しみや目標があるとストレスの質が180度変わります。さらに質が変わると、ストレスですらなくなります。

私の例でいうと、高校時代に数学と理科(特に物理)が好きだった私は、問題を解くことがパズルを解くように楽しいことでした。学校から春に問題集を配布されると1年間の授業でやる問題を3日で解き終えていました。私には完全にノーストレスだった問題集。これにストレスを感じる学生がいるとしたら、そのの原因は問題集が分厚いことがではなく、自身がイヤイヤやっているその向き合い方にあるというわけです。

3.他のせいにする前に自分を顧みる

ストレス過多で苦しむ方の多くは、ストレスの原因に環境や外的理由を挙げますが、ストレスの製造元は自分の心です。私は、「外的理由より本人の考え方に問題があるケースのほうが断然多い」と思います。定量的に測ることは難しい話ですが。

環境を見直すことも時には必要ですが、自身を見直すことはもっと大切です。環境を変えることより自身を変えることのほうがずっと楽だと思うのですが。他人のせいにするのが好きな人が多いということでしょうか。

例えば仕事のストレス。会社を辞めるというのはストレス改善の手段として悪くはないとは思いますが、付随して考えなければならないことも多く、簡単なことではありませんよね。それでもなんとか意を決して転職したにも拘わらず、また似たような状況に陥っているというケースをよく目にします。自身の考え方に潜む問題に気づかなければ、当然の結果です。

4.ストレスが皆無だとどうなるか

前段で「良いストレスを程々に」と書きましたが、良いストレスがまるでないとどうなるでしょうか。実は、色々な実験で実証されていますが、生命維持すら危ぶまれるほどに諸々の能力(生きる力)が低下するのだそうです。良いストレスとは、生きよう、成長しよう、よりよくなろう、目標を達成しよう、という意志の力です。人生を充実させるためには、良いストレスが欠かせないといえるでしょう。

5.ストレスフリーの秘訣

ストレスフリーである秘訣は、自身の姿勢だけです。
強制されてしかたなくやることを極限まで排除し、すべてを自分の意志でやる、ということです。さらにいうと、すべてを楽しんでやる!(楽しいことしかしない)ということ。とても簡単だと思いませんか?