突然ですが、皆さんに2つ質問をします。

 

1.普段の考え事や会話のなかで、どの程度「過去」に触れ、どの程度「未来」に触れているでしょうか。

「過去」というのは、昨日あったこと、昨晩の夢、仕事で失敗したこと、懐かしい思い出、過去の栄光など、「未来」というのは、明日やること、自分の将来、夢、不安といったものがあるかと思います。

2.その「過去」を何のために思い出しているでしょうか。

良い思い出の反芻をしたり、自慢したり、反省したり、色々あるかと思います。


この回答によって、その人の「生きる姿勢」が判ると私は考えています。
ひとつめの質問のポイントは、

1.その人の意識がどの程度「未来」に向いているか

子供や学生時代を思い返してみてください。
自分がどう成長するかに興味や不安を持ち、それについての活動の割合が非常に多いですよね。学校の勉強は将来のためという認識をほぼ全員が持っています。

それに比べて高齢者はどうでしょう。過去の話・思い出話が多くなる傾向があり、これからのこと(余生)についての話題は自然には出てこなくなりますよね。なぜでしょう。残りの人生が短くなるからでしょうか…

年齢に限らず、性格によっても大きく個人差はあると思います。

私は、これは年齢などの問題ではなく、単なる思考の癖思い込みだと考えています。
そして、これこそがその人の成長を減速させる原因、若さを失う原因、になりうる要素だとも考えています。意識を「未来」に向けることは、自らを成長させる必要条件だと考えるからです。癖なので、意識すれば「未来」を考えるようにすることは可能です。

 

ふたつめの質問のポイントは、

2.その人が「過去」の経験を「未来」に生かしているか

これは言葉通りです。
過去の成功体験は、自らに自信をつけるというプラス効果もありますが、過去の栄光に酔いしれ、プライドだけが高くなり、慢心して成長を止めるというマイナスになる場合もあります。
過去の失敗体験は、大きな学びのチャンスです。辛さを伴う分、いやでも考えさせられます。そこで失敗を反省・分析し、自らを成長させられると、次の成功に生かせるわけですから、やはりチャンスなのです。しかしながら実際は、辛さのあまり現実逃避あるいは思考停止に陥ったり、憶病になりすぎたり、不幸自慢で終わっている人もいるのが現実です。

このように過去にもいろいろな捉え方があるわけですが、その人が「過去の記憶、過去の経験」をプラスに使っているかは、過去の思い出の話し方を聞けばだいたい想像できますよね。

そもそも、人間が過去を記憶する能力は、「未来の成長」のために備わっている能力だと言えます。過去は、未来がより安全に、より楽しく、より幸せになれるよう、自分を高めることに使わないともったいないですよね。

 

「未来」に意識を向ける。

「過去」を「未来」の糧とする。

 

これこそが、若さを保ち、自身の成長を促すカギではないでしょうか。

この2つの観点は、私が自身を顧みる、自己修正の際はもちろん、他人に対しても、人としての姿勢、伸びしろを推測するのに使っています。会社での面接や、部下が伸びるかどうかを見るときにも役立ちます。だからこその「Focus the Future!(=ブログタイトル)」なのです。