発達障害。今の日本では10人に1人はその傾向があるとも言われています。
健康な思考回路では決して起こりえないであろう猟奇的な事件も、年々増えているように思います。

日本は発達障害大国で世界的にみても飛びぬけて多く、またここ20年で激増しているという話を目にします。とはいえ、発達障害そのものの歴史は数十年程度と浅く、判断基準や統計方法も昔とは時代とともに変わってきていることもあって、経年変化のデータについては確かなものがないのが現状です。しかしながら、小学校教諭の知人からも、懸念のある子供が明らかに増えた実感があるという話を聞いていますし、書店の健康コーナーには発達障害の本がずらりと並んでいることを見るだけでも、増えたことは事実だろうと思います。

 

なぜそんなに増えているのか。

 

現段階でその原因を説明するものは本当に少ないようですが、ネットや学術記事を参考にしながら私の独断で書き並べてみました。社会背景として増えた(多い)ように見える理由としては、
・発達障害が社会に広く認知され、昔より目につくようになった
・医師が発達障害の診断を(以前よりも)下すようになった
・親が発達障害を懸念して検査を受けるようになった
・社会や学校における常識が変化し、問題行動に対して過敏になった
・ほかの国では許容されるレベルが、日本では問題視されてしまう

という理由が少なからず存在するかと思います。しかし実際に増えているとなると、さらに

・母胎内で親の栄養状態・健康状態の影響を受けている
・子供を取りまく生活環境(食事の質や化学物質の増加など)が悪化

といった可能性がプラスされることになるかと思います。

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書店に並ぶ発達障害の本は、どれも「上手に付き合う」方法を述べているだけで、「治る」と書いているものは見当たらないそうです。発達障害というレッテルを貼られた子供の親は、どんな気持ちでその状況と向き合うのでしょうか。諦めているのでしょうか。とても切ない話です。そのなかで唯一(といってもいいと思いますが)発達障害は治せると謳っている先生がいます。(実は先日、その先生の講演を聴きに行きました。)

 

その先生の答えは「ミネラル」

 

子供にミネラルを意識して摂取させることで、発達障害が改善した事例が数多くあるのだそうです。早ければ数週間で変化が現れるうえ、うつのような心身症から内臓の病気など、効果のある対象は相当広いとのことでした。

すべての発達障害がミネラル不足に起因するとは決して言えませんが、少なくともミネラル不足が心身に想像以上の悪い影響を与えることは疑いようのない事実です。ましてやその悪い影響が「発達障害」ほどのものであるならば、ことは深刻です。

ミネラル不足を引き起こす要因として、加工食品の多用があります。国の調査によると、飲食の消費額割合は、加工食品が55%、外食が30%で、生鮮食品を買って調理するのは15%しかないそうです。加工食品は、食材をカット水洗・水煮・消毒する工程により、ミネラルの多くが流れでてしまっています。お店に依りますが、弁当屋さんや外食店でもコスト・手間観点で加工食品を利用する割合が多いのが実情です。また別の理由として、近年の野菜は(肥料によって成長速度UPと肥大化をさせた代償として)ミネラル濃度が低下しているという問題もあります。

つまり、カロリーに対してミネラル濃度が薄い食が出回っているといえます。カロリーを制限するとミネラル不足になり、ミネラルを十分摂ろうとすると食べ過ぎなければならない、というなかなか過酷な状況なのです。

時間がないとかお金がないといった理由で、食事の「質」を度外視する人もいると思います。健康を代償にしていることを自覚したうえで選択しているのであれば、私は別に構わないと思います。ただし、心身の不調に直面した際にはそのことを思い出し、今一度「食」を顧みる必要があると思います。

私が問題だと思うは、身体に悪いものを、良いと思って選んでいる人たちです。健康に良いと言ってコンビニ弁当を薦める医療従事者も居るといいます。情報が溢れ錯綜する現代、何が正しいかを見極める目を養わなければなりませんね。

私達の身体は、初めは神様や母親から与えられたのかもしれませんが、何十年ものあいだ「心身」を保ち続けてくれている源は間違いなく「食」でしょう。身体の不調はもちろんのこと、心や脳の不調においても「食」を顧みることを忘れないようにしたいですね。