死。生きとし生けるものにとって「死」は逃れられない現実であり、人生にとって間違いなく最大級のイベントです。そんな死ですが、皆さんは死をどのように考えているでしょうか?死に対して不安や恐怖、時には安堵の感情を抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、死んだその先はどうなるのでしょうか。

現代科学の進歩には目を見張るものがありますが、一方で科学で測れない領域は多く存在します。むしろ科学が解明できているものは自然の理のごくごく一端でしかありません。にも拘わらず現代人は、科学の判断に頼りすぎるあまり、科学的な説明ができないものに対して思考停止になっている傾向があると感じています。今日のテーマもその一つ。ここで質問です。


『死んだあと、我々の存在はどうなっていくのでしょうか』

 

この命題に、多くの人がひとことめに返すであろうこの言葉。

 

「そんなの判らないよ・・・」

 

思考停止に陥っていることが判るでしょうか。科学で解明できないことは考えてもしようがない、考えない。そう考えてしまっていませんか?全員がそうではないとは思いますが、意外に多くの方が、”深く考えていない”テーマではないでしょうか。

解明できないこと=考えなくてよい、そんなことはありませんよね。何も皆さんを責めるつもりはなく、この機会にじっくり考えてみませんか、という提案です。なぜなら、この考え方次第で人生の歩み方や価値観が180度変わり得る、超重要なテーマだからです。あまりにも深淵な話題ですので、今回は根幹の部分だけに絞ります。

 

死ねば終わりと考えて生きるか。

魂として永遠に存在し続けると考えて生きるか。

 

「死ねば全て終わり」と考える場合はどんな生き方ができるでしょうか。物質世界がすべてであり、肉体が朽ちた時点で自身の存在は消滅する、いわゆる唯物論的な考え方。こういう方は、善いことをしようが悪いことをしようが、死ぬことでリセットされるわけですから、善悪に拘らず欲望に身も心も委ねたい。できるだけ人生を楽しもう。楽しみや快楽を与えてくれるお金こそが人生の目標。そんな考え方・生き方に行きつくのではないでしょうか。

一方、「死後も魂として永遠に存在し続ける」と考える場合はどうでしょう。死んでもその人生がリセットされるとは限らず、人生における何かしらのエッセンスが魂に影響し、死後も継承される可能性があると考えられます。仮に「悪いことをしたら魂に悪い影響が残る」可能性があるならば、

悪いことは安易にするものじゃないね
生き方と魂との関係はどうなっているのだろう
何をすれば魂にとってプラスになるのだろう
そもそも今の人生を生きる意味・目的ってなんだろう
そもそも魂ってなんだろう 何を目指しているんだろう

と、さらに疑問が湧いてくるのではないでしょうか。魂にプラスになる生き方を追求し、可能な限り実践したい、そういう目的意識が持てるのではないでしょうか。

 

つまり、死生観によってまるで正反対の価値観、生き方になり得るわけです。さらにつけ加えると、「魂として永遠に存在し続ける」と考えるほうが、人間のあり方として望ましい姿であることは自明ですよね。このように科学で解明されていないことであっても、自分なりの考えをもっておくべき重要なテーマは存在します(例えば健康・医療など)。生き方を左右する重要な考え方ならば、大切な人と共有・議論することも必要でしょう。人生話のような重い話やスピリチュアルな辛気臭い話を切り出すにはちょっぴり勇気がいりますが、親子の間で、夫婦間で、大切な親友との間で、意見を交わしてみてはいかがでしょうか。

なお、今回取り上げたようなスピリチュアルの世界に関して、深堀りしたい・理解を深めたいという方には、「スピリチュアリズム」の一読をお薦めしております。膨大な霊的情報が公開されておりますので、是非読んでみてください。

 

元旦早々、「死」から始まって縁起でもないと思われた方もいらっしゃると思いますが、霊界の仕組みを知れば、死は悲劇ではなく祝福すべき出来事である、という見方になりますから(参考文献)、ご愛嬌ということで♪ 今年も皆さまにとって実りある年になりますよう、お祈り申し上げます。